VOICE OF LAKES #30 岡田優選手

インタビューコーナー「VOICE OF LAKES」、30回目は岡田優選手。3季ぶりに古巣に復帰し、同級生のシンヤとともに有明にたどり着いた今季は、さまざまな想いを感じながらのシーズンでした。

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Q.今季は地元滋賀に復帰して、そしてキャプテンシンヤとの最後のシーズンになりました。非常に濃いシーズンになったと思いますが、振り返ってどうですか。

A.まず、今季レイクスに復帰した理由の一つには、シンヤの存在があります。自分が京都の時に彼にケガが重なってしまい、なかなか自分から連絡をとることができませんでした。もちろん、「大丈夫？」って連絡したかったですが、大丈夫なワケはないし、気安くそんなことを聞けなかったです。ただ、もう一度一緒にシーズンを過ごしたい、プレーしたいと思って、復帰に至りました。そして、シンヤが今季限りで引退することになり、一戦一戦を悔いなく戦おうと奮起することができました。有明で一緒に終われたので良かったなと今は思っています。

Q.有明の初戦、浜松戦は「いつもではありえないミスをしてしまい、普段と違う心理状況だったのかもしれない」と試合後に語っていましたが、今まで何度も出た有明とは違う部分がありましたか。

A.緊張はありました。あとは、プレッシャーです。プレイオフファーストラウンドの大阪戦から、プレッシャーを感じ、怖さと戦いながらの日々でした。

浜松戦では、「いつも通りの自分」で終わってしまったと感じています。スコアもするが、ミスもする。特に怖さを相手に与えられずに終わりました。自分のドリブルが自分の足にあたったり、信じられませんでした。

Q.そして翌日、岩手戦に向けて「滋賀のために」という思いで勝利をつかみました。今回のプレイオフから有明にかけて、ブースターの存在を意識した言葉が多く聞かれたように思えましたが、どんな気持ちで試合に臨んだのですか。

A.岩手戦は、絶対勝たないとという重圧と責任感がすさまじかったです。三位決定戦という感覚は少しも感じなかったです。滋賀のため、ブースターのため、チームのこれから、シンヤのため、たくさんの重圧がかかりました。シーズンで一番必死でした。皆さんの想いに応えることができて、試合後は喜びというよりもほっとしました。

Q.シーズンを振り返ると、今季は京都にホームで連敗するなど、2月ごろまでは厳しいチーム状況が続きました。そこから終盤にかけてチームの調子が上向く中で、変わった部分はどこでしたか。

A.ホームでの京都2連敗もあった中でチームが後半上がっていけたのは、個々でみんなが有明を意識しながら戦い、準備したことが要因だと思います。

Q.振り返ると、ユウがアウェイ京都戦でチームに喝を入れた、あの試合からチームの流れ、雰囲気が変わったように見えたのですが、いかがですか。

A.喝を入れたと言われてますが、そんなもんでは全くありません。みんな、言われなくてもわかっていたはずで、自分が改めて発言しただけです。あの試合で流れが変わったとは正直思わないですが、京都にも滋賀にもあの試合が頭に残っていたのだと思います。

Q.今季の取材の中で「有明でどうやれば勝てるか、その答えをレイクスで探したい」と言っていたことがありました。今、有明での戦いを振り返って、その答えは見えてきましたか。

A.やっぱりそれぞれがチームの役割を全うしているチーム、ここ一番で力が出せる個々の力だと思います。それが自分が感じた答えです。あくまで現時点ですが(笑)

Q.来季はシーズン1位、そして有明で頂点を目指す年になります。周囲の期待も高まるかと思います。

A.今回、有明初進出、三位と、ようやくレイクスは壁をやぶりました。これから、レイクスとして今までにない高い期待、プレッシャーを与えてもらいながらのシーズンです。それはチームとしては喜ばしいことなので、うまく付き合っていきたいと思います。
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より高みを目指す来季、その険しさを見据えながら「喜ばしいこと」と歓迎するユウ。bjリーグとしてのラストシーズンになる来季、頂点を目指す新たな戦いに臨みます。

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