インタビューコーナー「VOICE OF LAKES」2回目は#1岡田優選手です!
昨季は京都の一員としてレイクスと対戦し、逆に今季はレイクスの一員でプレイオフに臨むユウ。「一年一年、自分がベストだと思う環境でやるのがプロなんで、そこは特に意識しないですね」と語るクールさの一方で、勝負へのこだわりは並々ならぬものがあります。視線の先にあるのは、プレイオフをいかに勝ち抜くか、その一点です。
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Q.レイクスでのプレイオフは2011-12シーズン以来、3年ぶりです。
A.あのときはファーストラウンドをホームで戦った(対福岡。96-86、69-62で連勝)けど、そこでいっぱいいっぱいでした。その後にアウェイで沖縄に勝てるだけの余力がなかったです(61-71、66-74で連敗)。
Q.あの時、沖縄に勝てなかった要因を今振り返ると?
A.気迫です。開始から、沖縄の圧倒的な「絶対勝つ」という気迫に押され、自分たちの流れに持ってこれなかったです。やはり、ホームで自分たちのバスケができるのは当たり前で、そうではない環境で自分たちの力がどれだけ出せるかが問われると思います。今年も、ファーストラウンドを突破したら次はアウェイの確率が高いので(カンファレンスセミファイナルは、レギュラーシーズン1位対8位の勝者と、上位チームのホームで対戦)。
Q.それもあって、先日のアウェイ京都戦ではチームメートの前で檄を飛ばしたわけですか?(63-86で敗れた3月14日の試合後、「ここでプレイオフを対戦するかもしれない。明日は少しでも勝機のあるバスケをしよう」と話し、翌日は76-62と快勝)
A.そうですね。下位同士の対戦ではなく、その先の上位との対戦を意識していかないと、プレイオフは勝ち抜けないですから。アウェイで上位相手に自分たちのやりたいことができるかどうか。そういう意味では、あの日の試合は自分たちの力を試す絶好の機会でしたし、いいものが出せたと思います。
Q.今シーズンは上位との差が開いてしまいましたが、ここまでの戦いを振り返ると?
A.7ゲーム以上あいていて、その数字通り、取りこぼしたり、自分たちで自滅しての負けが多く、それがこの差ですね。安定して、しっかりと勝つことがなかなかできなかったです。上位チームはそういうことがなく、しっかりと勝ってきているので、差がついてしまう。うちは下位チームに勝てる力はあるけど、どこかで一つ落としてしまったりするのが悪いところで、終盤にもそれが出てしまっていたので。
Q.先日の福岡戦も落としてはいけない試合でした?(3月22日@大津。4Qまでリードするも逆転負け)
A.はい、ああいう攻撃的なチームに対して、二日間ともしっかりと抑えられていないのは、プレイオフを考えると怖いことです。
Q.ディフェンスが今のチームのキーワードでしょうか?
A.もともとうちは攻撃力のあるチームですが、勝っているときはディフェンスからミスさせて、そのあと2点を取って、トータルプラス4点できるから勝ってきました。ところが、オフェンスが悪いときにはディフェンスまで引きずってしまい、失点が増えて負けてしまう。波があるチームなので、修正しないといけないです。
ただ、けっこう難しいところでもあって。うちは基本的にオフェンスができる選手が多くて、タフな状態でもシュートを打てたり、すごいパスができる分パスミスがあったり、能力があるゆえのミスも出ます。それはいいことだとも思うので、そこはあまり言わないようにはしてます。ビビるのはよくないですし、相手からしても怖い部分なので。微妙な兼ね合いで、紙一重ですけど、いいところでもありますし、パスする人の集中力とか、ちょっとした判断で改善できるので、その見極めを今後していければと思います。
Q.個人のスタッツを見ると、最近は調子が上がってきているのかなと感じます(今季平均13.1点に対し、ここ10試合の平均は16.8点)が、手応えは?
A.まだまだ思ったようにはシュートが入ってないですね。なので、あえてシュートを打たずにパスを選んだり、ドライブしたり、けっこうプレーを選んでいますが、逆に、それが他のメンバーを困らせているときもあるので。数字に関係なく、ずっと打っていったほうがいいのかなとも思っています。
普段だったら打つとみんなが思っているところを、調子が悪いので打たないという判断をしているところで、逆に周りが困っていることもあって。打つと思っていた場面でドライブしたりすることで、味方を混乱させているところがあると思う。普通にシンプルに打った方がやりやすいという状況がちょこちょこあるので、その辺の見極めが必要かなと思っています。
Q.受け手が待っていないパスになってしまうという場面も何度かありますね。
A.こないと思っている選手にパスを出しても、リスクとかタフなシュートを僕がやらせてしまっているようなもんなんで。いつも打ってるところは打たないと、パスをもらった選手が困ってしまうので、そのへんの判断ですね。
Q.そこを解消するのはコミュニケーションでしょうか。
A.話し合って、どうこうするってわけじゃなく、僕が他の選手を見たり、逆に向こうが僕を見て判断したり、互いに気遣いするようなことだと思うので。瞬間でのアイコンタクトとか、状況判断とかが問われると思います。
Q.下位チームとの連戦を経て、この後は浜松、沖縄と上位との対戦、そしてプレイオフが待っています。チームの精度を上げていくにはちょうどいい具合の日程かなとも思いますが?
A.もう今は毎週の試合をプレイオフだと思ってやっていますし、4位というところからどう挑戦していくかを考えて、試合で練習できるところはすればいいとも思います。4位という現状は残念なことですが、プレイオフで勝って有明に行くチャンスはあるので。それに照準を合わせるのは必要だと思いますし、そのためにはいろんな手があると思います。プレイオフ見据えていくなら、いろんな戦い方があるので、レイクスとしてどう戦っていくか、試合の中で試したいですし、そうやっていい時期だと思います。
プレイオフが8位までチャンスがあるとはいえ、今季はレギュラーシーズン1位になれなかったですし、その争いをできる時期もなかった。そのへんはブースターの皆さんにも悪いと思いますし、4位に入っても上で待つ者からしたら結局「下位との試合でしょ」っていう気持ちがあって、実際に昨シーズンの自分もそういう風に思ってる部分がありました。
現状の4位という成績は悔しいですけど、プレイオフで勝ってレギュラーシーズンと順位を変えられるようにしたいです。上位は上位でプレッシャーがありますし、4位からでもチャンスはあるので。そのチャンスはものにしないといけない。そう思います。
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プロ1年目の高松時代にファイナルを経験し、昨季まで2シーズンは京都でファイナルズに進出。過去3度、有明を経験しているユウの存在は、シーズン終盤のチームに力をもたらしている。今季こそは、レイクスのユニフォームで有明へ!
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